年下幼なじみにずっと愛されてました
「お疲れ様でしたー。」
無事学校に着き、解散となった。
きっと全員寝起きなんだろう。欠伸が次々と移っている。
「飛鳥先輩!お疲れ様でした!」
「お疲れ莉子。明日はオフだからゆっくり休みなね。」
「飛鳥先輩もゆっくりしてください!」
「ありがと。んじゃまた!」
「おーい!飛鳥!!」
1人さっさと帰る飛鳥先輩を稜先輩が追っていく。
2人を邪魔しないよう少し時間をおいて帰る。
疲れたなー。あ、そういえばあの個人情報の塊はどうしよう。
歩きながらポケットを探ればガサゴソとたくさんの紙に触れる。
その中から1枚取ってじっくり眺める。
「△高2年 森田優大 SG…」
「興味あんの?」
「えっ?」
突然の話し声に振り返れば遥がいた。
遥はじっと私の手元を眉を顰めて見た後、私の手から紙をサッと奪った。
そしてそのまま何も言わず歩き始めるので慌ててついて行く。
「遥、その紙見るのは良いけど、落としちゃダメだよ!個人情報いっぱい書いてあるから!」
「確かに。めちゃくちゃ個人情報」