年下幼なじみにずっと愛されてました
軽く笑って携帯を取り出した遥
もう紙に興味はなくなったのか。
でも私に返す様子はないため遥の隣を歩く。
「……遥とまた一緒に帰る日が来るなんて…。」
隣を見て共感を得ようとしたが、遥は未だに携帯を触っている。
「遥、歩きながら携帯触ったらダメだって…。」
「見て莉子。これタイプ?」
「え?」
私の顔の前に携帯を突き出した遥
その画面には男子学生が数人で舌を出して裏ピースしてる写真
「誰?これ。」
「これは?」
数人が海辺で上半身裸の写真
「ちょっ、何なの!」
「あー、ごめんごめん。」
そう言いながら今度は私の目を手で覆ってきた遥
「チョイスミスした。さっきの裸は忘れて莉子」
「誰の写真なの?そして何で私に見せたの。」
目を覆っていた遥の手が離れて行って、にやりと笑ってる遥と向き合う。
「さっき莉子が眺めてた紙の人のSNS見せてあげた。絶対タイプじゃないのを分かってもらおうと思って。」
「あ、そうなの?えーっと、△高の2年、……森…。」
「思い出さなくて良いから。久しぶりに2人で帰ってんだから、他の奴のこと考えるな。」