年下幼なじみにずっと愛されてました



「えっ、うん……。」



何、……少しきゅんってしちゃったじゃん。


それからは会話もなく、遥との無言の空間は昔から大丈夫なのに、さっきの発言が頭の中をぐるぐるしてる。



そうしてる間にいつの間にか2つ並んだ家の前へと着いていた。

「うち来る?」


遥のその一言にびっくりして目が開くのが分かる。
そりゃあ、遥の家にはしょっちゅう行ってたし、なんなら遥の家泊まって学校行った時もあった。


でもあのことがあって、遥とは会ってなかったし、佳奈子さんたちとは数回会った程度だった。


「莉子が嫌なら良い。」

…嫌だなんて思わないけど……。


「…お母さんに言ってくる!遥の家行くって!」


考えてもしょうがない!
走って玄関を開けてドタバタとリビングへ向かう。


歩いてなんて行けない。急に誘われて混乱に近い状態だ。



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