年下幼なじみにずっと愛されてました
「えっ、お風呂は大丈夫です!家に帰ってから…。」
「たぶん帰らす気ないから。おいで。」
遥の流れるようなセリフが私の胸に刺さる。
ドギマギしながら遥に手を引かれながら連れて行かれたのは懐かしいお風呂
「莉子、着替えある?」
「えっ?あ、着替え?…えっと、……?」
何か頭が上手く回らない。
慌てながらリュックを開けようとすれば、遥に止められる。
「服は俺の貸すから。他の替えは1個くらい合宿で洗ったのがあるだろう?」
「他…、あ、うんっ。ごめん、ありがとう。」
「タオルとかは覚えてる?」
「うん。」
「んじゃあ、ゆっくりな。慌てなくて良いから。今日は俺も莉子を帰す気ないから。」
涙で濡れた頬を拭ってくれてるのか親指で優しく触る遥
穏やかな顔で出て行った遥を見送って、床に座り込む私
「……緊張、する。」