年下幼なじみにずっと愛されてました
結果は、もう遥が言っていた通り。というか、それ以上のウェルカムモードだった。
「莉子ちゃんと結婚!?莉子ちゃんが法律上で私の娘に!?妄想じゃなくて!?…ってか遥!ちゃんと白石の御両親に挨拶したの!?」
「さっきして来た。許可はもらった。」
「きゃー!!でかした息子!莉子ちゃーん!!」
明るい人だけど、こんなにハイテンションなのは初めてだと思いながら、緊張してた私の気持ちもどこかへ行ってくれた。
ふみさんに抱きしめられながら、えへへと笑う。
「莉子ちゃん、遥がだらしなかったら怒ってね?愚痴があったらいつでも聞くから!」
「愚痴がある前提かよ。」
「当たり前でしょ!遥をだらしない男に育てた覚えはないけど、一緒に暮らすと1つでも嫌なとこが目につくものよ。」
「…父さんの顔見ろよ。」
「あら、お父さんには全く愚痴はないわよ?ダメなところも含めて大好きだもの。」
「ふみっ!…何て良い女だ。」
「息子の前でやるなよ…。」
相変わらず仲の良い七瀬家は賑やかで楽しい。
この人たちと仲良しのお隣さんではなく、家族になれるんだと思うと本当に嬉しかった。