年下幼なじみにずっと愛されてました
「………え?結婚?」
「うん。」
結衣に早く言わないと!と思いながらもなかなか言えず、お昼に人のいない場所に連れ出してやっと言えた。
ぽかんとしたのは一瞬で、すぐに引いたような笑みをこぼす結衣
「両片思いを10年くらい拗らせると即結婚にいくのか…。まあ、ここは幼なじみだからお互いの性格なんて知り尽くしてるし、御両親の関係とかできてるしな…。」
「遥が卒業してからだからまだ2年以上あるよ!」
「そうだよね。特に莉子のお父さんは卒業してからじゃないと好き勝手は許さないよね。」
そうだそうだ。と1人で納得してはまだぶつぶつ言ってる結衣
「七瀬くんに対して軽い男とかは1ミリも思ったことないけど、10年の思いがな…。」
結衣は私の肩をガシッと掴みじっと目を見て言った。
「莉子、私は七瀬くんを信じてる。信じてるけど、ブレーキが効かない時が来るかも知れない。…ほどほどに、ゆっくり莉子のペースで恋人期間を過ごして。」
「うん。」
真剣に返事をしたのに、結衣は眉を顰めて私を抱きしめた。
「あー!本当に大丈夫かなぁ!!莉子〜!」
「私もね遥の、お、奥さんっ。…になるの不安なの!」
「可愛いけど、ちがーう!!」