年下幼なじみにずっと愛されてました




結衣によって私の未来が映像化される。
きっと幸せな未来なんだろうな。




「ありがとう結衣。私、遥と出会えて本当に良かった。もちろん結衣に出会えたことの方が嬉しいよ!?」



ありがとう!と全身で感謝してるのに結衣は反応がない。


顔を覗き込んでみると、ため息をつかれた。



「伝わってる気がしない。」

「え?…今は、恋人期間を楽しんだら将来きっと可愛い子が来てくれるよ!って話でしょ?」

「まあ、そうなんだけど…。」




「こんだけ長々と話したことに嘘はないけど。1番言いたいのは、七瀬くんが卒業するまではちゃんと避妊しなさいってこと。」


「………ひ、」













「どーした莉子?固まってるけど?」

「え!?どうしました飛鳥先輩!?」

「いや、莉子がおかしいの。」



あたふたする私を不思議そうに見る先輩


結衣の言葉がずっと離れないでいる。
いや、もちろん男女のことは知ってる。知ってるけど…っ!




顔を隠して、こっそり遥を探すと割と近くにいて目が合った上に?と言いたげに首を傾げた。



様子がおかしいって絶対思われてる!

結局最後まで落ち着かなくて、帰り道に遥からしつこく聞かれたけど、大丈夫大丈夫を繰り返してなんとか乗り切った。



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