年下幼なじみにずっと愛されてました
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「やばっ。ちょっと遅れた!」
長い1日の授業が終わり、解放感に包まれていた時、断ると面倒くさい先生に呼び止められ、軽い雑用を任されていた。
思った以上に手間がかかり、走ってここまで来た。
鞄を肩にかけ直し、急いで中に入ろうとしたその時、
「白石!」
後ろから大きな声で呼び止められ、ビクッと肩が上がる。
恐る恐る振り返ると、声をかけたであろう相手は見たことがなく、知り合いではなかった。
見た目は爽やか男子って感じだ。
「白石、俺、お前のこと好きなんだ。付き合ってくれないか。」
その人はドアの前で呆気にとられ、立ち尽くす私に近づき、そっと私の手を取る。