年下幼なじみにずっと愛されてました
それは、下心じゃなく純粋に遥のことが好きな女の子ということ。
……だと思う。
ほぼ毎日のように託される遥へのプレゼントを思い出す。
あのたくさんの女の子の中から、そういう子を見つけたんだ…。
「…なんか、遥が違う、遠い存在になっていくな…。」
「……莉子、七瀬くんはたぶん変わってないよ。」
えっ?
「ん〜、まあ、私の肌感だけど。って言っても、同じ中学だった少しの期間と比べてね。」
「……でも、大丈夫。私、七瀬くんは女に靡くような子じゃないって分かるから。」
「うん。…………いや、別にそこは靡かれてもいいんだけど。」
首を傾げながら結衣を見れば、ニヤッと笑われた。