復縁する可能性ゼロ%


「どうせお前は
『薬飲んだ?』『着替えた?』
ってうるさく電話してくるだろ
それがウザいから薬飲むのを
確認して帰ってくれ」


私が言うことがウザいんだ
それにもショックだった。


「わかった電話とかしない
じゃあ帰るね」


「おい!待て」


帰る私を玄関まで追ってきた。


ーーーガチャーーー


玄関のドアが誰かによって開けられた。


「あ。。。」


現れたのは可愛らしい女の人。


合鍵を使って開けると言うことは
それなりの関係の人だろう。


「あら?もぉ〜颯斗ってば
私が留守の間に女を連れ込んで
何してたわけ?」


「会社の人だよ
ちょい熱が出て・・・」


会社の人だと強調した。


「あっ!ごめんなさーい
会社の方?
わざわざありがとうごさいます」


ペコリっとお辞儀をされた。


「課長お大事に」
私は颯斗を見ず
玄関のドアを閉めマンションを飛び出した。


ついでにもう一回しとく?
してなくて正解じゃん
してたら修羅場だったよね
今ならまだ「会社の人が心配して
訪ねてきてくれた」で済むものね。


なんだ
やっぱり彼女いたんだ。


再び同じ人に失恋するなんて
私の方が学習能力ないじゃん。。。


少しでも「もしかしたら
もう一度付き合えるかも」なんて
密かに思っていた私がバカだ。


わかってたじゃん
私に対する態度
嫌われてるのわかってるじゃん。





< 101 / 187 >

この作品をシェア

pagetop