復縁する可能性ゼロ%
「あーーー最悪!!!
熱が下がったのを確認したら
帰ろうと思ってたのに最悪すぎる!」
座ったまま頭を抱えていた。
「寝るからだろ
誰も横で寝ろとは言ってないのに
勝手に入ってきてさ
そんなに男の肌が恋しいのか?」
どうしてこんな嫌なことしか
言えないんだろう・・・。
「肌恋しいという以外は事実なので
何も言い返せません
でも!でも!!!
一晩中面倒見てあげたのに
お礼ぐらいないの?」
「誰も頼んでない」
「確かにそうだけど
そうだけども!!!
今下がったのは私のおかげよ」
「はいはいありがとうございました
ってかさぁ
いつまでそこに座ってんの?
襲うぞ!」
ずっとベッドの上に座ったままの日菜子に
襲うぞと冗談で言った。
初めは冗談のつもりだった。
「その気もないくせに襲うぞとか
そんな軽々言わないで」
その気もないくせにーーー
日菜子に言われて
カチンっときてしまって
日菜子を押し倒した。
「ち・ちょっと。。。」
と抵抗したがすぐにその力を
緩めて「いいよ!しよう」と
オレの目を見つめる。
「いや!やめて!」と
言われ続けるかと思ったら
「しよう」だと言われ
身体を離した。
「あの頃は子供だったけど
少しは成長したよ?
颯斗もそうでしょ?
あのときは2人とも初めてで
することに一生懸命で!
どんなに成長したか試してみようよ」
次に出てきた言葉が『成長したか試そう』
またあの言葉が蘇る
「下手くそ」・・・。
「成長したか試す?
よく言うよな!
あのときは下手くそでごめんな!」
「はぁ?そんなこと言ってないでしょ」
「そう取れるだろうが」
開き直る日菜子に
小言を言っていると
「もう何も言わないで」
日菜子からオレにキスをしてきた。
プチっと線がきれ
「いいよ試そう
どんなにいい女になったか見せてみろ」
日菜子の服を素早く脱がした。
あの頃とは違う
2人とも大人になった。