復縁する可能性ゼロ%
オレの腕の中で
頬を赤らめ気持ち良さそうな顔。
「日菜子。。。」
オレも気持ちいいよ。
「颯斗。。。」「日菜子。。。」
お互いの名前を呼び合う声と
2人の吐息が漏れる。
「日菜子。。。好き
愛してる」あの頃のオレは
この状況でそんなこと言ってた。
子供だったくせにキザだったよな
今は?
ーーー愛してるーーーと言いそうになる。
終わった後
照れ臭さから
「ヤバっ!本当にやってしまった」
と呟いてしまうバカなオレ
そして身体を離した。
しばらく余韻に
浸りたかったが。。。
浸ってたら欲張りなオレになりそう。
また自分のものに。。。とか?
日菜子のことを?
そんな気持ちのオレに
「少しは大人になってた?」
とサラリと日菜子は言った。
日菜子はオレに対しての気持ちは全くないと
そう悟ったから
「ああ」と不機嫌な返事をする。
「あっ!何か食べないと
薬飲めないね」
と起きがる日菜子の腕を
「ついでにもう一回しとく?」
と日菜子の腕を捕まえた。
「え?」とは言ったものの
「病気が悪化したらいけないから
もうしない」と服を着て
部屋から居なくなった。
もう一回しとく?って
何だよお前!と自分で自分を叱る。
どうして素直になれないのか!と。
日菜子はすぐにたまご粥を作ってまた
寝室へ戻った。
「これ食べて薬飲んでね
私はこれで帰るから」
「送るよ」
「病人は寝てなさい」
「じゃあ 薬飲むまでここに居てよ」
本当にそばに居て欲しかった。
「何?熱でも上がったの?
帰れ!って言ってたくせに
ここに居てって」
そうだよな
そう言うよな
その通りだよ。