復縁する可能性ゼロ%


颯斗は明くる日には
完全復活して会社に出勤してきた。


「課長もう大丈夫なんですか?」


「うん 休んで迷惑かけたから
今日はこれをお礼に持ってきた
休憩に食べて」
と美味しいと口コミが多数の
有名なプリンを持ってきた。


「坂倉!ちょっと」
営業課に向かって移動していた私を
呼び止めた颯斗。


「はい」


「あのさっ!
この前はありがとな」


颯斗がお礼?
珍しい。


「え?
彼女がちゃんとお礼を言っておけ!って?」


「はぁ?」


「だって颯斗がお礼言うなんて
あり得ないから」


「お前なぁ。。。
オレだって世話になったなら
お礼ぐらい言うよ
常識のない大人じゃないんだから」


「それより彼女大丈夫だった?
あれから修羅場だった?」


「うん?なんで?」


何故こんなことを聞くんだ?
とばかりに不思議そうに聞き返した。


「あたしだったらたぶん
あの場で颯斗を殴ったりしてるかも」


「なんで?悪いことしてないのに?」


颯斗の言葉にこっちが反対にびっくりする。


「したじゃん」
私たちどんなに成長したか
試そうよなんて私の方から誘った感じだが
身体を重ねたのは事実。


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