復縁する可能性ゼロ%


颯斗はあの時のこと記憶にないわけ?
熱で朦朧としてたわけ?
そんなはずないよね?


「うん?悪いことを?」


「うそ。。。」


本当に覚えてないの?
あ。。。そのあとあの彼女と。。。?
だからあたしのことは意識朦朧としてて
あれから彼女とやったから上書きされた?


もう一回しとく?まで言ったのに!!!


覚えてないんだ。。。


「彼女が居るのに別の女が一晩
部屋に居て・・・それって
浮気だと言われても仕方ないよね」
と言葉を変えた。


「あのさっ!
彼女彼女と言うけどさ」


「後藤課長!ちょっといい?」


話の途中に颯斗は後で追ってきた主任に
呼ばれて「また後な」と
私の元から去っていった。


昔付き合ってたことも
恋愛関係にカウントされてなくて
今回もノーカウント。


私も無かったことにしなきゃ
それには今の気持ちに上書きできる人を
見つけないと。。。


本気で合コンでも行こうかな。。。
それともみのりさんに頼んでみようかな?
彼氏さんの友人とかに
いい人いないですか?って。


営業課で用を済ませて
自分の総務に戻ると
もうお昼休憩5分前だった。


「坂倉さん今日お昼は?」


「食堂に行きます
みのりさんはお弁当ですよね?」


同棲している彼のお弁当を毎日作るから
自分用も作って持ってきている。


「今日は面倒だから
作らなかったんだ」


「珍しいですねぇ
喧嘩でもしたんですか?」


冗談で言ったのに
喧嘩したのが本当らしくて
「どうしてわかるの?
顔にでも書いてるかな?」
と少し笑っていた。



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