復縁する可能性ゼロ%
「あたし彼氏が欲しいんですけど
誰か居ませんかね?」
食堂まで天ざるそばを食べながら
みのりさんに聞いてみた。
「あれ?どうした?
突然彼氏が欲しいって」
「なんか。。。寂しいな〜って」
「いつから彼が居ないんだっけ?」
「かれこれ一年ですねー」
「あ〜あ
あの修羅場からもう1年たったってこと?」
「はい その節はご迷惑をおかけしました」
修羅場というのは
付き合っていた彼が自分は浮気したり
他の人と遊んだりするのに
私が男の人と話したりすることが
気に入らない性格 浮気者のくせに
かなりのヤキモチを妬く男だった。
その日は総務課の飲み会の日だった
1番に着いたのは幹事だった京田さん
次に着いたのが私だった。
たまたまそのお店で彼氏も職場の
飲み会があったらしく
そこでばったり会った。
向こうは私と京田さんのことを
勘違いしたようで
すぐに席に来て私に怒鳴りつけた。
何度違うと言っても
【浮気してんだろ!】と
最後には殴ってきた。
京田さんが説明しても
全く聞き耳持たず。
そこに次に来たのがみのりさんだった。
みのりさんが説明すると
少し和らいできて
他のメンバーが続々と到着すると
信じたようだったが
それからもうこの人とは無理だと
別れる決意をしたのだった。
「そんな男とよく半年も付き合ってたよね
あたしだったら即別れてたわ」
「そんな男でも好きだったからあはは」
「男ねぇ。。。どんな人が好み?」
「うーん優しい人?」
「ねっ!京田さんはどう?」
「京田さんはきっと彼女いますよ
そんな感じがします」
「課長は?」
課長は?と聞かれて啜ってた蕎麦が
喉に詰まりそうになった。
「ゴホッ あり得ないですよ
課長にも彼女が居ますしっ!」
「ねっ!京田さんと課長さんだったら
どっちがいい?」
「どっち?どっち?
どっちと言えば・・・うーん
京田さん?」
颯斗だとは言えなかった。