復縁する可能性ゼロ%


「そうそう
あなたも大変だったわねぇ」
と私に触れてきた。


「何のこと?」


私の大変なことはいつものことで
どの事を言ってるのか。


「豪邸の依頼で木工業者を
差し替えられたでしょ?」


何故この人たちが知ってるわけ?
横田さんがこの人たちを使ってやった?


結局私のミスと言う事で
丸く話は収まっているけど
私は今でも横田さんを疑っているが。。。


「それが何か?」


「あれ横田さんの仕業なの」


やっぱりね。


「そこまでやらなくても!って
止めたんだけどね それからね」
そう話す西本さんは
今まで我慢していたのかヒートアップ。


「西本さんっ もうそれはいいでしょ」
と青山さんがストップさせる。


「ねっ!長島邸のことは
横田さんの仕業なわけ?」
みのりさんが改めて聞いた。


2人は「そ・そうなんです・・・」
と言いつつも少し言葉に詰まるようだった。


「何故そんな手の込んだ事をするわけ?」


「坂倉さんのことを恨んでましたから
自分のいいなぁと思う人と
自分以上に親しくしてて
そう言うことにムカつく奴なんですよ」


「ただそれだけのことで
そんな恐ろしいことをするわけねぇ」


「そんな女ですよ
この前の合コンも」


1番人気の男のそばから離れず
その1番人気が西本さんと話したいからと
横田さんから離れて
西本さんの横に座ると
突き刺さるような目つきで睨んできたと言う。


いつもそうなんだと言うのだ
自分が上手くいかないと機嫌が悪いし
青山さんたちが連絡を交換した人がいれば
それを奪って連絡をしてみたり。


「最悪な女」
ふと私の口から出た言葉に
「そうでしょう!
だからいい加減堪忍袋の尾がキレちゃったの」
と西本さんが言った。


< 118 / 187 >

この作品をシェア

pagetop