復縁する可能性ゼロ%
颯斗に呼ばれ
ラウンジの隅へ。
「お前 バラすなよ
昔のこと」
「昔のこと?
どの事を言ってるのかわかりませんが」
私の言い草にカッと来たのか
「付き合ってた事だよ!
オレにしてはあんな子供染みたことは
付き合ってた内に入ってないけどな」
子供染みた・・・
付き合ってた内に入ってない・・・。
私は一生懸命 颯斗に恋していたのに
どうして私を振ったの?
あの時 理由を聞けなかった
ただ「お前に飽きた」と
言われただけ
受け入れるしかなかった。
何に飽きたの?
別れた後 可愛い女の子と
歩いてるのを見たことがある
高校に入ってすぐにいい人が出来たから?
そんなことを聞けず 今に至っている。
「安心して!
あたしの口から言うことはないから
それに付き合っていたと言っても
誰も信用しないと思うしね」
「確かにな
オレとお前が・・・
誰も信用しねーよな」
「あんたねっ!」
どこまであたしを小バカにすればいいの!
「あっ!!!坂倉
ここにいた!」
京田さんが私を探してた様で
近づいてきた。
2人の重苦しい雰囲気に
「あれ?何かあった?」
と尋ねられた。
「うん?何が?」平然と聞く颯斗。
「二人の世界と言うか」
「久々会ったから当時の話をしたり
お互いの友人の話をしたり
ねっ!坂倉さん」
「あ・・・うん」
「中学の頃の坂倉さんって
どんな感じ?」
「冴えない女 あはは なっ?」
バカ笑いをする颯斗
なっ?と聞かれても困る。
冴えない女。。。か
「あんたも冴えない男だった」
言い返すかのように言う私。
「はぁ?誰に向かって言ってんだ?」
「ああ 課長でしたね
どうも失礼しました」
「オレたちいつもこんな感じだったよ」
と京田さんに言う。
「そう 楽しそうだね
あっ!そんなことより
坂倉さん ちょっといい?
いいかな?課長」
「オレのじゃないんで
了解得ずに」
そうだよ
京田さんも颯斗にいいかと聞かなくても!
オレのじゃないんでって
当たり前よ!