復縁する可能性ゼロ%
横田さんに事情を聞いたのち
また2人でどうするかと
対策会議。
「防犯カメラを見せてもらう?」
私の印鑑を勝手に使ったりしているから
きっとこの総務に入って
何かやってるのが映ってるはずだと
みのりさんは言う。
「どうやって見せてもらう?
あたしらが言っても
見せてはもらえないよね?」
「例えばお財布がなくなったとか
警備の人に言って見せてもらう?」
「その嘘はダメだよ
事実を課長に言うしかないね」
「えっ!それは。。。」
拒む私に「課長に言わないと
あとでコソコソしていたのがバレたら
めんどくさいことになるよ?」と
みのりさんは言う。
防犯カメラを見せてもらうのは
たぶん下っ端の私たちでは到底無理なこと。
「うーん」と拒む私に
「自分への疑いを晴らしたくないの?
それに本当にあの人たちがやったなら
横田さんのことも救えるのよ」
みのりさんの言うことは正しい。
颯斗に頼むことにしよう。
颯斗にもしかしたら
例の差し替えをした人が
防犯カメラに映ってるかもしれないから
見せて欲しいと相談した。
「誰も映ってなかったらどうする?
ミスはミスで認めるのか?」
と嫌味を言いつつも防犯カメラチェックを
了解してくれたのだ。
「結局私のミス!
ってことになってしまったけど
それをやった!って話を耳にしたから
正したくて」
「バカだなお前って!
自分がやってないなら最後まで
『やってない!』と反論しろよ!
『まぁいいか』と引き下がるから
やっぱりミスじゃないかと
こっちは思うだろうが!アホっ!」
私は颯斗に
バカだアホだと言われ続けるが
それに対して言い返すことができない
颯斗の言ってることが正しいから。
「まぁまぁ課長
坂倉の気持ちも考えてあげて
自分のミスということで
丸く収まるならって考えたんだから」
とみのりさんは私の味方をしてくれる。
「いやいや石本さん
そんなんじゃ 人生損するよ?
やってない!言ってない!
やりました!言いました!と
本当のことを正さないと」
「そうですよね・・・」
いっぱいいっぱい嫌味などを言われながら
防犯カメラの確認に警備室へと向った。