復縁する可能性ゼロ%
いつ総務に入って
私の印鑑などを押し直ししたのか
わからないから遡る事1ヶ月余り前まで。
「なんか色々映っててすごいね」
と感心する私に
「ヤバい映像とかあったらウケる!」
とみのりさんは楽しそうにいう。
「ヤバい映像って?」
「危険な情事!」
「あはは誰と誰が?危険な情事を?」
「わかんないじゃん
他の課の人がここを利用したりさ」
「そんなの映ってたら?
見てはいけないものを見るかもっ!」
とハシャグ私たちに颯斗は
「楽しそうだね君たち
ドラマじゃないんだから」
と冷たく言い放つ。
「あっ!課長がそれやってたら
ウケる!」
「オレはそんなヘマはしない
防犯カメラあるの知ってるし
もしやるなら映らない場所に移動するわ」
部屋の隅に移動すると言って
笑いを取った。
そんな中私とみのりさんは
『あっ!』と同時に言った。
颯斗は「うん?青山?西本?」
と不思議そうに言っていた。
そこには青山さんと西本さんの姿。
周りをキョロキョロして
いかにも怪しい雰囲気。
1ヶ月半前の水曜日
水曜日と言うと定時日と言って
どんなに忙しくても定時の17時で
仕事を切り上げて帰宅する日。
示す時間は19時
もちろん残っている人はいない時間。
確かに私のデスクの上のファイルを
めくっている。
声は録音されてないが
一枚抜き取り「これにしよう」と
言うような口の動きがわかる。
そして自分のノートパソコンを使って
なにやら打っているようだ。
手際良く仕事は早く完成まで5分程度で
印刷処理を済ませる。
さらに私のデスクの引き出しから
印鑑を取り出して押した。
「これが証拠よ
恐ろしい」
「ヤバっ!背中がゾクゾクします」
「お前さぁ この2人に恨まれてんの?」
颯斗が私に西本さん達に
恨まれているのか聞いてきた。