復縁する可能性ゼロ%
「京田さん!暇?
あっそう うんうん
ふふふっそう言うことなのね!
そうかもとは思ってたけど
まじてそうなのね!
ウケる!実はね」
『坂倉ごめん』と少し席を外し
笑いながら話をしている。
内容は京田さんの声も聞こえないし
みのりさんの声も小声で
周りのおっさんの笑い声で
かき消され理解できない。
「そっちに行こうか?
うん!移動するわ」
電話を切るとすぐに
「場所変更!バーにいるんだって
あっちの方が静かでいいかもね」
確かに居酒屋は今日は何かの
集まりなのかおじさんが多く
とてもうるさかった。
反対に到着したバーは
お酒だけでなく食事も楽しめる
ダイニングバー。
「京田さん1人でこんなところで
飲んでるんですかぁへぇ。。。」
お洒落じゃん!と思っていると
「1人じゃないみたいよ」
「え?いいんですかね?
あたしたちが合流しちゃって」
「知らない人じゃないから
いいんじゃない?」
「誰ですかー?」
「ほら!見える?」
奥のテーブルを指さした。
後ろ姿だが誰なのかは
すぐにわかった。
「みのりさん
帰りましょう!」
「なんで?いいじゃん」
「良くないです!
またグチグチ言われると思ったら
美味しいお酒も不味くなっちゃいます」
どうしてこうなるのかなぁ
諦めよう諦めようとしているのに
目の前に現れるかな。。。
「お疲れ様でーす」
「おう!お疲れ様」
「課長!京田さんと一緒なら
一緒だと言ってくださいよぉ〜
さっき京田さんを誘おっかな?って
あたしが言った時に黙ってたくせに」
「本当に誘うとは思ってなかったからさ」
「とか言っちゃってぇ」
「まぁまぁ座って座って」
京田さんは颯斗の横に座り直し
目の前の席をあたしとみのりさんに空けた。
するとみのりさんが
「課長!席変わってください
坂倉はここ」
と元どおりに座り直させ
自分は颯斗の隣に座り
私は京田さんの隣に座れと指示をした。