復縁する可能性ゼロ%
颯斗の向かいの席
せめてみのりさんの前なら良かったのに
どこを見たらいいかわかんないじゃん。
「乾杯しよっ!
何飲んでるの?」
颯斗は焼酎 京田さんは梅酒ロックだった。
みのりさんは生ビールを頼み
私は。。。『カクテル?
うーんそれとも何にしよう』と
メニュ表を見て考えていると
『お前はソフトドリンクにしろ』
と颯斗が命令する。
「ええっーあたしだけソフトドリンク?」
「もうアルコール入ってるだろ!」
お見通しだ
さっきのお店でビールを
グラス半分くらい飲んでいるから。
「別にこのくらい」
「やめておけ!
誰がお前を介抱するんだよ
またオレか?やめてくれよな」
この前というのは颯斗の歓迎会
気づけば颯斗の家だったってことがある。
「課長に任せなければいいんでしょ?
酔っぱらうほど
飲まなかったらいいんだから
ねっ!坂倉〜何飲みたい?」
「烏龍茶で」
「ウーロンハイね」
「いえいえ烏龍茶オンリーで」
だって颯斗の目が
「いい加減にしろよ」と怖いし。
「すみませーん!生1つと
レモンサワー1つ」
みのりさんは勝手に私用に
レモンサワーを注文した。
「石本。。。」ため息まじりで
颯斗は呟いた。
「心配しないでください!
もしものことがあったら
京田さんにお任せするんで!
ねっ!京田さんっ」
「おう!任せて!
今夜はオレんちで ふふっ」
ふざけていう京田さん。
「もぉー!
酔っ払いませんから!!!」
「大歓迎だよ
飲め飲め!」
「気を引き締めて飲みまーす!」
とふざけ合っていた。
その光景をじっと見ていたみのりさんが
「こうしてみると2人お似合い」
だと呟いた。
「もーやめてくださいよぉ〜」
「そう?課長どう思う?この2人
いい感じじゃない?」
みのりさんはさっきの居酒屋でも
短時間で生ビール2杯も飲んでいるし
ここでももう飲み始めているから
テンションは上がっている。