復縁する可能性ゼロ%


「だってこの中で相手がいないのは
2人でしょ?課長は彼女さんが
居るんでしょ?坂倉から聞きましたよ」


「え?居ないけど?」


サラリと言う颯斗
嘘つきだ。


「え?居ないんですか?
あれぇ?坂倉ぁ」


「あたし挨拶しましたもん
課長の彼女さんと!」


「だよね そう言ってたものね
課長!隠さなくていいですよ」


「隠す隠さないも。。。
お前なぁ〜誤報を流すな!」


誤報?
私を嘘つき者にしようとしてるのね
あの人が彼女じゃなかったら
誰なのよ!
ふふっ まさかの姉だとか妹だとか?
よくあるパターンだよね。


「誤報だなんて課長ぉ〜
あっ!あたしたちに知られたくないって
事ですかね
じゃあ今日は課長の話は
ここで終わり!」


勝手に初めて勝手に終止符を打つみのりさん。


「あっ!トイレに行こうっと
坂倉も一緒に行かない?」


「連れションかよ」
と颯斗たちはそこで笑ったが
後でポツリとひとり抜けて
私の居ない席で変なことを言われるよりは
いいかと思い連れションに参加した。



今日のみのりさん
テンション高すぎて何を言われるか
わかんないから。


「ちょっとみのりさん!
やめてくださいよぉ〜
京田さんとお似合いだとか。。。
京田さんだって変に思いますよ」


「あ〜大丈夫よぉ〜
わざとだから!」


「はい?わざとって?」


みのりさんが言うのは
いつも颯斗が私のことを
同級生だからなのかみんなの前でも
馬鹿にした発言をしていて
可哀想だし側から見ても
感じ悪いよね!良い方法はないか?
と京田さんと話をしていたそうだ。


嘘でも京田さんと付き合うと言うことに
設定するとさすがの課長でも
彼が京田さんとなれば
今の接し方と違うんじゃ無い?
面白いから1ヶ月くらい
その設定やってみる?
と言うことにたどり着いたとのこと。


いわゆる坂倉を救うプロジェクト
と言う名目まで付けている。


< 134 / 187 >

この作品をシェア

pagetop