復縁する可能性ゼロ%


「あ。。。あたしのために
すみません
でも!あたし如きのために
そこまでしてもらったら。。。
それに付き合う設定なんて
京田さんに申し訳ないです
しかも後に別れた!
ということになるわけだから
京田さんも周りに何と言われるか。。。」


「京田さんのことは
心配しなくていいよ
楽しそう!ってノリノリだし
別れる?うーん
いっそのこと本当に付き合えば?」


「そんなぁ。。。」


「京田さん 最終的にはそれを
狙ってたりしてね」


「ないない」


両手を大きく振って大否定。


「そうかな?
でも今日はいい雰囲気を
わざと見せつけてやれ!
そうすれば嫌なこと
言われなくて済むと思うよ」


「変わんないと思うけどな」


「課長にどうのこうのじゃなく
せっかくなんだから久々の恋人気分を
味わえば?」


恋人気分か。。。。。


「京田さんが承知なら
その気分を味わうと言う話は
楽しそうですね」


「そう来なくっちゃ!
ではスタートね」


だれもやる!とは言ってないのに
勝手にスタートボタンを押すみのりさん。


2人でまたあの席へと帰った。


座るとすぐに
「スタート」とみのりさんが
呟くと
それは京田さんへの合図なのだろう
「かしこまりっ」と笑ったのだった。


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