復縁する可能性ゼロ%
別のゲームの名前を出すと
京田さんも持ってるらしく
『今からウチに来て対戦する?』
と誘ってきた。
携帯ゲームがうまく行かない私は
『いいよ!』
と勢いで返したが。。。
ノリノリの京田さんは
『何か掛けて勝負しよう』と。
「何掛けるの?」
「秘密
反対にヒナは何掛ける?」
「うん?じゃああたしも秘密」
「何なんそれぇ。。。
それじゃ勝負に力入んない」
「そう?それなら
オレが勝ったら勝った時点で
ヒナをもらう」
その瞬間「えっ。。。。」と言う
私の言葉と
「はぁ?。。。」と言う颯斗の言葉と
「面白そう」と言うみのりさんの言葉が
同時に響いた。
みのりさんたち
自分たちの話をしていたと思っていたのに
つい戦いの勝負話に夢中で
私たちの話を聞いていたなんて
気づいてなかった。
「え?ヒナとどうこうなることも
別に許可要らないですよね?
え?必要ですか?」
「いや。。。別に」
「じゃあオレが勝ったら
今夜はオレはヒナを貰う」
冗談だとわかってるけど
この言い方は少しドキッとしてしまう。
きっと2人になると
「晩ご飯の会計をかける」とか
「親睦会の幹事を交代」とか
簡単なものに言い換えるだろう。
いやその前に京田さんの家に行って
ゲームをする事すらないと思っている
だからあえて「それはちょっと。。。
他のことに変えてよ」とかは言わない。