復縁する可能性ゼロ%
「あたしが勝つから
何を掛けても大丈夫!」
「すごい自信だねぇ
もしヒナが勝ったら何してほしい?」
「うーんあたしが勝ったら?
うーん。。。今ね!あたし
温泉旅行に行きたいんだ
だから。。。そうねぇ」
「それって一緒に!ってこと?
それならわざと負けようかな?
ヒナと旅行に行けるなら」
「あ。。。」つい。。。
最近旅行の本を買って【いいなぁ】と
思ってるからつい出てしまった温泉旅行。
「おい!付き合ってもないのに
そんなもの掛けて
仕事に支障がないようにしろよ」
颯斗が口を挟んだ。
「課長それってどう言う意味ですか?」
「それが原因で不仲になったりして
仕事に差し支えないようにしろ!ってこと」
「ああ不仲ね
オレたちの仲を心配してくれてるんですね
大丈夫ですよ ラブラブになりますから」
「あっそう」
颯斗は飲み物をごくごくと飲み干した。
「課長!飲み過ぎじゃありませんか?」
「そんなことないけど?」
冷静そうに言うが颯斗は少し
酔っているのかいつもとは
様子が違うように見れる。
「課長大丈夫?」あたしが声をかけると
「お前に心配されたくない!」
冷たく返された。
「ああ済みません
余計なことでした」
「お前は京田さんの心配だけしておけばいい
あまり飲ませすぎると勝負の前に
襲われるぞ」
「ご心配ありがとうございます
僕は酔い潰れるほど飲んでませんので」
「そうか。。。」と言うものの
やっぱり「ふー」とか「はー」とか
そんな発言から酔いが
回っているのがよくわかる。
「何か追加する?」
颯斗はドリンクメニューを見ながら
私たちに聞く。
「課長!もうソフトドリンクにした方が」
と言う私に
「お前に指図されたくないって
言っただろ」とまた冷たい。
「はーい課長!
飲みましょう飲みましょう
何にしますぅ?」みのりさんは
まだまだ勧めるようだ。