復縁する可能性ゼロ%
「坂倉!」
戻るといきなり颯斗に呼ばれた。
坂倉か。。。
周りに誰も居なくてもそれか。。。
ヒナとか日菜子とか呼ばれてたから
違和感がある。
「何でしょうか?後藤課長」
取って付けたように【後藤課長】と言う
私も意地が悪い。
「京田さんと付き合ってんのか?」
何を言うのかと思えばそれ?
「違うよ」
「彼氏は?」
「居ません!!!」
6年前の苦い過去を思い出す。
私が颯斗を大っ嫌いになった
あの瞬間を。。。
ーーー同窓会でのことーーー
久々に会った颯斗
あの時のメンバーで久々盛り上がり
昔話に花が咲いた。
絶対出てくると思ってたが
案の定 私たちの事が話題に。
「ラブラブだったのに
いつの間にか別れてたじゃん
理由は?」
仲間に聞かれ
「颯斗に意味もなく振られた」と
私が事実を言うと
みんなは颯斗を責めた。
責められた颯斗は顔は笑ってたが
目は笑ってない。
「別れた直後に 可愛い子と
歩いてるのをあたし見たんだ
だから 理由はそれかな?ってね」
「お前だってすぐに他のやつと
付き合ったじゃん
あれね オレの知ってる人」
颯斗と繋がってた人と
付き合っていたなんてその時
初めて知った事だった。
颯斗と別れてしばらくして
1つ上の人に告白されて
付き合った。
早く颯斗のことを忘れたかったから
誰でもよかった。
そんな恋なんて長続きするわけなく
すぐに別れた。
「オレと別れる前から
大下先輩と仲よくしてただろ?」
大下将也 1つ上の人
「話をする程度だったよ」
「よく言うよ
休日出かけたりしてなかったか?」
「ないない」
神様に誓ってそんなことはない
でも それを言っても颯斗は
信じてくれない。
「ちょっとぉー!
もう過ぎたことでしょう
昔の事で揉めないでよ」
涼子が止めに入った。
「そうだよそうだよ
シラけるだろ」と話題を変える仲間たち。