復縁する可能性ゼロ%
5階にある502号室は
シングルベットが2つある部屋だった。
その一つに寝かせて
「やれやれ帰りますか」
とみのりさんが言ったので
私もそこに置いた荷物を持とうとすると
「坂倉は今夜ここで
課長の面倒みてて」
と私に帰るなと命令をした。
「え?」
「だってこの状況で
放置できないでしょ?
もしも明日の朝
どうにかなってたらどうするのよ?」
「え?でも。。。
それにここにあたしがいたら
違反じゃないですか?
課長1人で泊まるようになってるのに」
「あ〜そういう心配?
それはご無用!
ちゃんと2人分取ってるから」
京田さんの言葉に
「はぁ???どういうことですか!」
と問い詰めた。
「坂倉は課長の荷物を持っただけ
運んだのは重い思いをしたオレたち!
坂倉は楽をしたんだから起きるまで
番をするのが当たり前じゃない?
だからさっき泊まりを
2人に変更してもらった」
「そんなぁ。。。ゲームは?」
「そんなゲームなんて持ってないよ
課長の前でわざと仲良しこよしを
見せただけ」
初めからその設定だった
そうすればあたしに対する態度が
変わるだろうからって
協力してくれていただけ。
「そうでした。。。
でも全く変わりなかったですね」
「そう?そーかなぁ?」
首を傾げながらそうかな?そうかな?と
連発していた。
「それはそれで
あたしも一緒に帰ります!」
急いで2人の後を追うと
今度はみのりさんから
「同級生なんだから面倒みてあげて」
と追い返される。