復縁する可能性ゼロ%


「そこに同級生という言葉は要りません
あたしより彼女さんを
呼べばいいんじゃないですか?」


「連絡先知ってんの?」


「・・・知りません
あっ!携帯見れば
わかるかもじゃないですか?」


「わかるわけないでしょ
『彼女』って書いてないわけだし
女の名前を片っ端から掛けるわけ?
『貴方が彼女ですか?』って
しかも彼女が居ることすら
本当の話が分かんないし」


それもそうだけど。。。
いや!彼女だし!絶対!


「だからってあたしがここにって
おかしくないですか?」


「いいからいいから頼んだわよ」


バタンっと閉めて
2人は私を置いたまま
帰って行ってしまったのだった。


当の本人はベッドの上で
眠っている。


幸いベットが二つあるから
寝る場所は確保されているが。。。


とりあえず着替えがないと
明日の仕事に困るし
とか言ってこのまま放置で帰るのも
気が引ける。


そこでふとテーブルに置いてある冊子が
目についた。


クリーニングかぁ!
その手があった。


寝てる颯斗のワイシャツに手をかけて
脱がせても熟睡中。


「うんーーーん」とは言うが
起きない。


Tシャツを脱がせるため頭を動かした時
パッと目を開けバッチリ目があった。


「わっ!」慌てて声をあげた私に
「ああ 来てたの?
ごめん。。。ちょい酔っちゃって」
とここを自宅だと思ってるのか?
そして私を誰かと勘違いしているようだ。


「お水飲む?」


「要らない」


「風邪引くからこれ着て」
とホテル備え付けのパジャマを
渡したが「うーん」と言いながら
上半身裸のままバタンっと倒れて
また眠りだした。


「これ着てってば」
と無理やり着せて。。。


さて!次は下
さすがにそこまでは。。。


「パンツは2日履きなさい!」
と独り言を言いながらそのままにした。




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