復縁する可能性ゼロ%
スーとする肌寒さに目が覚めた
ここは?自分ち?
ここまでどうやって帰ってきた?
ダメだ。。。
身体が反応しない
起きようとしても起きられない。
うっすら目をあけると
目の前に日菜子の顔があった。
夢?現実?
「わっ!」慌てて声をあげ
日菜子は少し離れた。
「ああ 来てたの?
ごめん。。。ちょい酔っちゃって
頭痛くて・・・」
「お水飲む?」
「要らない」
「風邪引くからこれ着て」
とパジャマを手渡された。
うん?これは誰の?
自分ちじゃない?
ここは?どこ?
しかし眠気が襲ってきてまた目を閉じた。
「ねぇ!颯斗!起き・・」
日菜子が何を言ってるのか
頭の遠くで言われてるようで
届いてこない。
「うーんー」
起きれない。。。
眠い。。。まぶたが重い。。。
やっぱり夢か。。。?
「颯斗っ!勘違いだよ
あたしだよあたし」
わかってるよ
日菜子だろ
頼むから静かにして
それか小さい声にして。。。
「・・・頭に響くから
小さい声にしてー」
「颯斗。。。離して。。。」
「うーーーん」
ダメだ。。。
脳が働かない。
動かないとと思っても
脳と身体がうまく噛み合ってない。
目の前に日菜子の顔
自然と日菜子の唇に自分の唇を重ねた。
無意識?
ううん すごく欲しいと思った。
抵抗しない日菜子
夢?
何やってんだオレ?
抱きしめる手を弱めた。
すると日菜子がオレのそばから
離れようとした。
「どこへも行くな」
もうしばらくこのままで居させてくれ。
「颯斗。。。違うから
あたしよあたし
ごめん違うから」
『違う』『ごめん』の連発。
「頼む。。。どこへも。。」
言葉にならない
オレは何が言いたい?
脳と身体の分離
そして言語も故障?
「ね!あたし誰だかわかってる?」
日菜子がオレに聞いた。
何をバカなこと言ってんだよ!
日菜子じゃないか。。。
突然また襲う眠気
「うーーーんーーー
ふにゃふにゃ・・・
ひなこだろ」
ちゃんと言えたどうかはわからないが。
急に静まりかえったこの部屋。
眠気からまた現実に戻ったら
暗い顔した日菜子がそこにいた。
すごく迷惑かけてるなオレ
「ごめん。。。」「マジでごめん」
日菜子に謝った。