復縁する可能性ゼロ%
「お互い服を着てるから
襲ってはないみたいだけど?何か?」
意識朦朧としてまさか
へんなことしてないよな?
「彼女と間違えてたのは事実
酔って彼女と他の女と間違えるって最低」
「だから間違えてた何かした?」
「あたしを襲ったの!」
「はぁ?オレがお前を?」
バカ。。。
オレはどうしてこんな言い方になる?
襲ってはいないが
キスをしたのは事実。
「それは嘘だけど・・・」
「だろ?オレがお前を襲うわけないし」
ほらほら
また嫌な言い方
わかってるんだよ
こんな言い方してはいけないのは。
でも素直になれないんだ。
「だよね!
わかってるよ颯斗の気持ちは・・・
でもこの前したよね?あたしたち」
「ああ あれはお前が試してみようとか
言うから」
「あたしのせい?」
「・・・・・」
いや
お前のせいじゃない
お前が欲しかった
そんなこと今は言えない。
「そうよね
何もかもあたしのせい」
「聞くけどさ 京田さんとも
そんな関係になろうと思ってた?」
「えっ?」
「ゲームで賭けてただろ?」
「ゲームなんかでそんなことを賭けない!
あれは冗談だし!!!」
「冗談?冗談に聞こえなかったけど?」
「酔ってるから冗談か本気か
聞いても分かんないだけでしょ!
しかも誰でも・・・って・・・最低」
泣きそうな日菜子の表情に
何も答えられなくなった。
「最低すぎる!
あたし帰る!ワイシャツとか
クリーニング出してるから
朝には届くから」
「帰るって今から?
え?何時?えっ?
2時過ぎてじゃないか!」
「そうよ!」
「今からタクシー見つけたりするよりは
このまま泊まれば?
深夜料金取られるよりマシだろ?」
「いい!帰る!」
どうせ止めても
言うことを聞かないだろお前は。
送らないといけないと思うが
まだ酒が抜けてない
フラフラする
こんなので送ったら
まだ迷惑をかけるだけだし。
「好きにしろ」
「だよね・・・」
「何が?」
「うん好きにする
じゃあ」
日菜子は急いでホテルから出た。