復縁する可能性ゼロ%
須藤専務との食事の時以外に
こうして出るのは初めての事。
「何食べたいんだ?」
「なんでも」
「何でもってそれが1番困るだろ」
「じゃあ このまま帰ろうか」
「はい?」
「いいじゃん 行ったことにすれば
じゃあお疲れ様でした」
乗った車をすぐに降りようとすると
「待て!」と腕を掴まれ降りられなくなった。
「そんなわけいくかよ!
約束は約束だ」
「じゃあ 行こうか
あたしも明日みんなに「どこ行ったの?」って
聞かれて嘘つくのも嫌だし」
「じゃあ・・・はじめ」
「初めから帰るとか言うな!
って言いたいわけ?」
「よくおわかりで」
わかるよ
颯斗のいいそうなこと。
「じゃあさ
いまオレが考えてること当ててみ?」
「めんどくせーな
なんでこいつと飯に行かないといけないんだよ
早く帰って寝たいんだけどぉ〜」
「ははは それは思ってないかな」
颯斗が珍しく微笑んだ。
「お前こそ
そう思ってんじゃない?」
「うん!そう思ってる ははは」
「酷いやつ!」
「で?どこいくの?」
「文句言うなよ?」
いく場所は天丼専門店
すごく海老天が食べたいらしくて
そこにいくことに決めたそうだ。
「あたしも食べたいと思ってた
あそこのお汁が美味しいよね」
「天丼じゃなくて?」
「天丼もだけど
漬物食べ放題も好き!」