復縁する可能性ゼロ%


そうだ!いまだ!聞くのはいまだ!


「ね!そろそろ教えてくれても
良いと思うんだけど?」


「何を?」


「あたしが10年前颯斗に振られた理由」


「まじでわからないわけ?」


「うん」


「お前さ
オレと大下先輩と二股かけてただろ?」


「は?
待って!待って!何その話
誓ってそれはない
颯斗と別れた後に付き合い始めたんだし」


「どうだか。。。」


「信じてよー」


「証拠も見せられたし」


「証拠って?」


「二人が仲良く写ってる写真
海に行ってたじゃん」


「あれは!模試があるとかで颯斗が来なくて
で麗華の彼が友人連れてきて
それが彼だっただけで。。。
それにその時は颯斗の先輩だったって
知らなかったし」


「それからだろ?」


「違うから!
もーいいわ そんなことが
原因だったんだね
ずっとそう思ってたんだ
二股かけられたって」


「それだけじゃないけどな」


「あ。。。飽きた
それに新しい彼女が出来たからだよね」


「違うよそれ!」


違う?私見たのに。。。


「もうやめよ
昔のことだよ昔のこと
もう言い合いしたくないしさ」


「自分から聞いといてそれあり?」


それを当時言ってくれてたら
私は全力で否定していたのに。


だったら今のこの状況
変わってたかな?


うん!周りの環境や
自分の仕事とか全然違ってると思う!


今だに付き合ってたか?
それはないかも知れないけど
憎しみはそれほど無かったのではないかと
思う。


「まっ!そんなことが理由だったと
わかったから良かったかな
あたし何かやらかしたかな?と
ずっと考えてたから」


「・・・・・」


「あっ!それだけじゃないって言ってたね
もう何があったか聞かないことにする
颯斗も言いたくないから言わないんでしょ?
あたし知らず知らずのうちに
何かやらかしてたんだね
全部含めてごめんね」


深々と頭を下げた。


それに颯斗はあたしの膝を
ハンドルから片手離して左手で
ポンポンと叩いた。


その仕草の意味は???



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