復縁する可能性ゼロ%


「長かったね
何を話してたの?」


「昔のこと」


少しだけ様子が変だなと感じた。


「そっか!
でもびっくりだね
こんなところで会うとは思わなかった」


「オレもそれ!」


「将也さんって全然変わってないね」


「そぉーかぁ?
おっさんになってるよ」


「まぁ 歳は取るからね
みんなお互いに」


「で?元彼に会った感想は?」


「別に。。。ただ
また恋愛にカウントされてないなって」


「カウントって?」


「別に元カノだよって
紹介して欲しかったわけじゃないよ?
あれはあれで良かったんだけどね
ただ自分がそう思ってるだけ
颯斗もそうだったじゃん
あんな子ども染みたのは
恋愛のうちに入らないって
だから将也さんもそうなのかな?って
あたしの中ではちゃんと1人目2人目って
カウントされてるんだけどな・・・なんて」


「将也さん言ってたよ
日菜子が大人の女になってるって
可愛さはそのままだけど!って」


「へぇそんなこと言ってたの
で?どうせそんなことないよ
ブスだよ性格悪いし!って
言ったんでしょ!
颯斗のいいそうなことぐらいわかるよ」


「よくわかったなぁ」


「あほ!少しは褒めてもいいと思うけど?」


「嘘だよ
そんなこと言うわけないだろ」


「どうだか?」


「1人目2人目ってさ
お前何人目まで居んの?」


「50!」


「はぁ?」


「嘘だし」


「だろーな」


「ムカつく!!
颯斗は?」


「オレ?オレはその倍の100」


「でしょーね」


「でしょーねって言うのはどういうことだ?」


「さぁ?
でも元彼とこんなにバカを言い合えるのは
颯斗だけかもね
将也さんとかこんな風に言えないし」


「オレもそうかもな
日菜子だけだわ」


「腐れ縁ってことかな」


結局腐れ縁で終わってしまうのね
私たちって。


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