復縁する可能性ゼロ%


先輩が話し始めたことに
オレはショックを受けた。


あの時の夏 オレが模試があって
海水浴をドタキャンした時
先輩は友人に着いて
オレがいくはずだった海水浴に行き
そこで会ったのが日菜子だったという。



1人でいる所に漬け込もうとした
「一緒に泳ごうよ」
「一緒に楽しもうよ」
一緒に一緒に!って。


でもあまり乗る気がない日菜子だった。


すると偶然聞いたのが
「お前のお気に入りの日菜子ちゃんの彼氏って
お前と同じ高校らしいぞ」


「うん?名前は?」


「ちょい聞いてくるわ」


「こっそりだぞ
日菜子ちゃんに知られないように」


その友人翔平の彼女経由で聞いてきたのが
「後藤颯斗って言うらしい知ってるか?」と。


知ってるも何も
同じサッカー部で一つ下の後輩で
結構サッカーも上手くて
気にかけている後輩だった。


マジか。。。あいつと日菜子ちゃんね。。。
と思った瞬間あいつなら奪えるかも
と悪知恵が働いたとの事。


それから友人経由で
連絡先を聞いて連絡してみるものの
「あたしには彼氏がいるので
気持ちには答えられません」の一点張り。


それなら!と次に考えたのが
颯斗に嘘をつく事だったという。


「覚えてるか?あの時
放課後一緒に帰った時のこと」


忘れるわけないよ!
あの日のこと
一生忘れることはできない!


ーーー高校一年の9月のことーーー


「おい!颯斗一緒に帰らない?」


「いいっすよー」


学校での話とか部活の話とか
最後の最後で
「颯斗は彼女いるの?」
とお互いの彼女の話へと発展。


「彼女いますよ」


「写メとかないわけ?」


「ありますあります!見ますかぁ?
めっちゃ自慢の彼女なんですっ!」
と見せたのが日菜子の写真だった。


「え???マジ?
お前だったの?」


先輩の顔色が変わって
お前だったの?と言われたのだ。


「オレの彼女」と見せられた写真に
驚いて言葉も出なかった。


それは日菜子だったから。


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