復縁する可能性ゼロ%


その頃のことが
色々頭の中で交差する
すると先輩の口から意外なことが・・・
「あの時の話全部嘘だから」


「嘘って?」


「その当時のこと
オレが言ったこと」


「日菜子と付き合ってたって言うことも?」


「ごめん!どうしても日菜子ちゃんと
付き合いたくて別れさせたかったんだ」


「なんで何ですか!
嘘つくとかあり得ません!
先輩だから憧れてた先輩だから
全部が全部信用しますよ」


別れて落ち込んでる日菜子に
この時とばかりに近づいて
「友達でもいいから」
「前の彼氏のことを今は忘れられなくても
徐々にこっちに傾いてくれたらいいから」
と言い寄ってまだまだ仕掛けをかけたと言う。


オレと新しい彼女が学校から帰っているところを
偶然を装って見させると言う作戦も
成功して先輩と付き合います!と宣言したそうだ。


でもそんな恋は長続きはせず
3ヶ月ちょっとで別れたと言うのだ。


「用意周到ですね!信じられません
そのことでどれだけ傷つけたか
傷ついたか。。。
憧れの先輩じゃなかったら
この場で殴ってます!」


「殴ってくれ
好きなだけ殴ってくれ」


「殴って時が戻せるなら
いくらでも殴ります!
でもさっき言ったように
本当に大下先輩のこと好きでしたし
殴ったってどうしようもないんです」


「もう戻せないのか?」


「今更ですよ
再会した後もあの時の事が浮かんで
ずいぶん嫌なことも言いましたし
泣かせるようなこともいっぱい言いましたし
先輩のその話は突然過ぎて衝撃すぎて
何も考えられません」


「ごめんな!
本当にごめん
いつか謝ろうと思ってたんだ」


「今更ですよ・・・」


オレたちは中へと入った。



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