復縁する可能性ゼロ%
「時間が戻せるなら
高校1年の秋に戻したい」
そんな言葉が頭上から降ってくる。
「え?」
秋から冬にかけた頃
私たちは別れた
その頃に戻る?
その頃に戻ってなにがしたいわけ?
その頃に戻って
ぐっと我慢してた事を私にぶつける気?
「いっぱい傷つけてごめん」
今ごめんって謝った?
何で謝るの?
「いいよ 今更
あたしも颯斗の傷つくことしたわけでしょ?
こっちこそごめん
自覚なくて」
「お前は謝んな」
抱きしめてる手の力が
ギュッと強くなる。
「なんで?
顔も見たくないくらいなことを
したわけでしょ
そろそろ何をしたか教えてくれてもいいけど?
そうじゃないと
またあたし誰かを傷つけるかもしれない
自覚なく人を傷つけるって最低だよね」
「違う!お前は悪くない!」
手を緩め私の両肩に手をやり
お前は悪くないと目線は私で
同じ言葉をまた言った。
「やっと許してくれる気になったの?」
「悪いのは全部オレ」
「どういうこと?」
「最低なのはオレ
好きな奴のことを信じなくて
周りの言うことを信じて
マジでごめん」
「そんなに・・・謝んないでよ
調子狂うじゃん
・・・そして・・・離してくれない?
時間ないから」
「大下先輩に騙されてた」
「将也さんに?
うん?何?」
「オレと先輩を日菜子が両天秤かけてたと
思ってて」
「それは誓ってそんなことしてないから!」
「わかってる
それはこの前先輩に聞いた」
フェアに将也さん夫婦が来た時
外に呼び出された時のことを聞いた。
将也さんがあの日の海に行った時
私を好きになったが彼氏がいると聞き
その彼氏が偶然後輩だと知って
絶対奪ってやる!と
私と颯斗を別れさせるために
いっぱい嘘をついてた。
ヒワイなことも私が言ってないことまで
将也さんは嘘をついた
颯斗はそれほど私のことが好きだったから
別れさせたったらしい。