復縁する可能性ゼロ%
「課長に質問ある人
この際なんでも聞こう」
主任が言った。
「なんでも答えるよ
早くみんなに馴染みたいから」
「堅苦しいのが嫌だと言ってたから
敬語は使わないよ」
「はい その方が気が楽なので」
「いくら課長という名前ついてても
社長の孫だとしても
言いたいことは言わせてもらうし
違ってることは指摘するよ」
「もちろんですよ」
主任すごい!
始めが肝心だから
心でパチパチと手を叩く。
「この会社に来るまでの経緯は?」
柴田さんが一番バッター。
「4年大学を出て大学院2年
それからアメリカに留学してて
色々学んできた」
「すごっ!」
「凄くはないよ」
自慢げに言う颯斗を遠目で見て
ふんっと呟く私。
「アメリカかぁ モテたでしょ?」
石本さんが聞いた。
「うん まぁ・・・そこそこ?」
颯斗のそこそこ?って言う言い方に
みんな盛り上がる。
「で?今は?彼女は?」
「御曹司だから
決められた人がいるとか?」
「アメリカから
連れて帰って来てるとか?」
今日一番の盛り上がり。
「フフフ そこは想像に任せる」
「えー!気になる!
煮え切らないのって好きじゃない」
石本さんがアルコールが
入っているせいか
かなりのしつこさ。
すると
「坂倉 1人隅でシラけてるね
いつもならワイワイと中心にいるのに」
横山さん。。。私に振らないで!
そっとしておいて!
横山さんが私の名前を出したから
注目されてしまった。