復縁する可能性ゼロ%


「別に課長に許嫁がいようが
彼女が居ようが
仕事には関係ないので」


チン。。。。
場がシラけてしまった。


「あれ?いつもと様子違う」
京田さんが隣に移動してきた。


「その子 あたしのカクテル
一気飲みして酔っ払ってんの!
酔いが醒めるまで
そっとしておいてやって」


「酔ってんの?」と
顔を覗き込んだ。


「だ・大丈夫
これくらいでは酔わないから」


「嘘言ってぇ
目がすわってるってば」


「坂倉は飲めない奴?」
颯斗が周りに聞いている。


「飲めないことはないけど
あまり強くないよな
なっ!坂倉」
そっとしておいて欲しいのに
私に注目させる発言の京田さん。


「飲めるよ!飲める!」
誰のかわからないビールを
グイッと飲んで見せた。


「やめなって」とそれを取り上げられ
烏龍茶を手渡された。


「あたしのことはいいので
そっちで盛り上がってくださーい」


「はいはい!次の質問」
話題を変えたのは颯斗。


気分悪い
吐きそう。。。


喉を越して逆流してくるものを
また飲み込む。


「大丈夫?外の空気吸ってくる?」


「こそっと行ってきます」


「付いて行こうか?」


またここで京田さんと2人で抜けたら
颯斗に何言われるか。


「大丈夫なんで行ってきます」


周りは盛り上がってて
中腰で抜けた私のことは
気づいていないようだった。


外に出てはぁーと深呼吸
吸った空気はとても美味しい
こんなに美味しいと感じたことがない
きっと酔ってるからなのだろう。


私 颯斗の側で働くなんて
耐えられるかな?
転職考えた方が気が楽かもしれない。


転職か。。。。。







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