復縁する可能性ゼロ%
私が帰ると
中では二次会の話をしていた。
全員参加するとか。。。
「もちろん坂倉も参加だよな」
幹事の私に代わって
人数を取っていた京田さんさんが
私に聞いた。
勘弁して欲しいけど
言ったらまたシラけてしまいそうで
すぐに返事をできずにいた。
「坂倉が嫌なら来なくていいよ」
嫌ならとか言われて
しかも颯斗に言われムキになる。
「行きます!」
二次会は恒例のカラオケ。
私のポジション
今日は隅っこ。
ドテッと隣に深く颯斗が座ってきて
「そんなつまらなそうにしてるなら
無理して来なくていいのに」
と一言。
「つまらないことはないよ
ただ」
体調がすぐれないだけ。
「うん?ただ?ただ何?」
「課長!次 課長の番でーす
何歌いますか?」
「うーん」と曲選びを始めた。
「これ!」と曲を入れ
出てきたのはGLAYのHOWEVER。
「古っ!」みんな一斉にそう言った。
「古くてもこれ好きな曲なんだ」
知ってる・・・
これ好きだというのは。
昔 颯斗はよくGLAYを聞いていたから。
ーーー絶え間なく注ぐ愛の名を
永遠と呼ぶことが出来たならーーー
あの頃は 颯斗との恋は
永遠だと思っていた。
だけど そんな恋って一瞬だった。
「課長!!うまい!!!
カッコ良さが増しますねぇー」
石本さんがウットリとした顔で言った。
私はなぜか
切ない気持ちになり 泣きそうになる。
「そうだ!坂倉
あれ歌え!」
命令口調で主任が私に言った。
「あれとは?」
「お前の十八番」
雪の華
ついつい似てると言われて
調子に乗って練習してたら
本当にそっくりになってしまい
今では私の十八番。