復縁する可能性ゼロ%
このところ 寝不足だった私は
熟睡していたようだ。
目が覚めたのは朝
陽の光で目が覚めた。
目の前に広がる光景
私の部屋でないのは確か。
カラオケのお店でもないのは確か。
シンプルベットの上で目が覚めた。
周りを見渡しても誰もいない
ここはどこ?
重い体を起こし
寝室らしき場所のドアを開けてみた。
先の部屋からテレビの音がした
京田さんの家かな?
あのメンバーからして
家へ泊めてくれるのは
京田さんだけだと思う。
みんな実家とか
石本さんは彼氏と同棲中だし
他は家庭持ち
まさかの颯斗なんて
私が倒れてても蹴って帰るタイプだし。
京田さん 迷惑かけちゃったな。
「あのぉ。。。」声をかけてみるが
テレビの音で聞こえないらしい。
リビングへ行くべき?
向こうが来るまで寝室で待つべき?
悩んだ私は行く方を選んだ。
トントンとリビングの扉を叩いた。
返事がない
そろっと開けて様子を伺うと
京田さんはソファーに丸くなって
寝ていた。
何もかけずに寝てたら風邪引くと
周りを見るとスーツが丁寧に
掛けてあったからそれを
身体にかけてあげようと
ハンガーに手をかけた時だった。
「うーーん」と寝返りをしたその声
心臓が止まるかと思った。
颯斗の声?いや違う!
まだ私 酔っ払ってるんだ
目の前にいる人が颯斗に見える。
「京田さん?」声をかけてみた
その声にその人物は
虫のように丸まっていた身体を伸ばした。
「え???颯斗?」
振り返ったその人物は颯斗本人だった。
「京田さんじゃなくて、悪かったな」
「いや・・・
えっ?ここ颯斗の家?」
「そうだけど?」
「なんであたしがここに?」