復縁する可能性ゼロ%


振り返って考えてみても
自分がやったことがわからない。


ただ 好きだった颯斗に
いきなり『飽きた』と振られただけ
ショックから立ち直ってからの
同窓会での嫌がらせ
そして今!
何が何だかわからない。


ーーーーーー
高校1年の夏休み
みんなで海に出かけた時
模擬試験があるからと颯斗は
ドタキャンした。


その時 仲間の麗華が彼氏と
その友達を連れてきていて
その友達が大下将也だった。


それから彼が
連絡をしてくるようになり
「会おう!友達としてなら
大丈夫でしょ?」と言うが
「あたしは彼がいますから
会ったりするとこはできません」
と断り続け 会うことはしなかった
2人きりで会ったのは別れてからのこと
ーーーーー


だから 颯斗にここまで
冷たくされる要素はない。


だとしたら 何のこと?


「あたし 帰る
泊めてくれてありがとう」


荷物をまとめた私に


「コーヒー入れたんだから
ここに座って飲んで帰れ」と
目の前に座れと命令をする。


「恨んでるあたしなんかと
向き合ってコーヒー飲むなんて
不味くなるだけでしょ」


「何!!!人の親切を!」


「怒ってたり親切にしたり
本当に何考えてるかわからない人!」


「うるさい」


「顔も見たくないと言われても
今すぐは転職なんて考えられないから
あたしを空気だと思って
なるべく目立たないようにするから」


「空気?
息吸ったらめっちゃ不味い空気だな」


そこまで言われなければならないほどの
罪を犯してる私?


「帰る」と
私は颯斗の家を去った。



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