復縁する可能性ゼロ%
「みんなそう言う系の話好きだねぇ!
オレも好きだけど」
と本気なのか冗談なのか
自分も言いながら笑い
周りの笑いも取る。
「まぁ相手は綺麗に越したことないけどね
でもあの人は一癖ありそうな感じ」
へぇ。。。
一度二度話しただけで察するんだ
観察力あるな。
「聞いてくださいよ!
その横田さんがね
アウトドアで社員全体の親睦会を
開きたいとか提案したみたいですよ」
「みんな参加は無理だろう」
主任も無理派な発言。
「でしょ!
しかも課長がそれを
あたしに段取りしろと言うんですよぉ」
「それで受けたわけ?」
「受けるわけないですよ
めんどくさいですもん」
颯斗の方を向いて言うと
「社員の親睦を
深めるにはいいと思うけどね
みんなそう思わない?
集まれる人だけでも集まってさ
家族のいる人は家族も参加できて
恋人のいる人は連れていてもいいし!
ねっ!どう?」
とみんなに同意を求めた。
「それもそうだね
各課はそれぞれやってるみたいだけど
家族が参加出来るのはいいね」なんて
主任は今度は賛成の様子。
「あたし いいイベント会社知ってるよ」
と石本さんまで話に参加。
場所は海でも山でも場所さえあれば
バーベキューのセットや
食材などすべて準備から
後片付けまで行ってくれるらしい。
「石本さん!ナイスだね!
それ頼むのもいいと思う」
話がまとまりつつある。
「誰が指揮を取るか?だよね?」
石本さんが言いながら私を見た。
「え???その目線ってあたしに
振ってません?」
「あんたあれなんだから
暇でしょ?」
【あんたあれなんだから】
とは 彼氏がいないんだからって意味。
私と石本さんだけに通じる。