復縁する可能性ゼロ%


親友那月も1人参加なので
一緒に過ごそうと行ってみると
課の人たちとワイワイと
楽しそうにしているのが見えた。


私が行くとお邪魔か
と引き返す。


もう1人の仲良しの恵美子は
「おばあちゃんの7回忌なんだよね」
と欠席なのだ。


するとそこに
小学生くらいの子供が1人でいた。


「あれ?1人なの?」と声をかけたが
その子は「うん」とうなずいただけ。


誰の子?


「名前はなんて言うの?」
少し腰を折り目線を合わせて質問した。


「山口紗理奈よ
そっちは?」


そっち???
最近の子供って言葉を知らないなぁ。。。


「そっちじゃないでしょ!」と
説教をしてやりたいが
「おねーちゃんはね
坂倉日菜子よ」
とグッと我慢して笑顔を作る。


小学4年生だと言うことと
お父さんは那月のところの山口課長と
言うのが分った。


「お肉食べてる?」


「まだ食べてない」


「そうなの?お姉ちゃんが取ってきて
あげるから待っててね」


私はすぐにお肉を取りに行き
紗理奈ちゃんのところに届けた。


「お父さんと2人できたの?」


「もう少ししたらママが来るよ
お兄ちゃんを塾に連れて行ってから
来るって」


「そーなんだ
塾かぁ〜休みの日まで大変ね 
紗理奈ちゃんは何か習ってるの?」


「あたしも塾行ってるよ
それに習字にダンスに英会話に」


すごっ!さすが!
今時の子供だ!


「遊ぶ暇ないでしょ?」


「お姉ちゃんは習ってなかったの?」


「中学に入ってから塾かな
その程度よ すごいね紗理奈ちゃん」


「来週英検の試験なの」


英検。。。私3級しか持ってない。


「何級を受けるの?」


「3級」


わーおー!小学4年生ですでに
私レベル!!!


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