復縁する可能性ゼロ%
「お姉ちゃん達仲がいいね
恋人ですか?」
やっぱり今時の子だ
言うことが違う。
「はっ?そう見える?
そう見えたなら残念でした」
と颯斗。
颯斗に紗理奈ちゃんを任せて
「じゃあ 紗理奈ちゃん
このおじさんに教えてもらいなね」
と自分は他の場所へ行こうとすると
「おじさん?お兄さんだろ!
ねっ?おじさんに見える?
この人はおばさんでいいけどさぁ」
と私をおばさん呼ばわり。
「待て!あたしはお姉さん!
颯斗はおじさん」
「あー!名前で呼んだ!
やっぱり付き合ってんだ」
本人目の前で久々に名前を呼んでしまった
ついつい言い合っていたから。
「このおばさんがね
お兄ちゃんのことを好きだ好きだって
言ってくるんだけど
こっちも選ぶ権利あるからね」
「はい?そんな嘘を子供にしないでよ」
「もしかしてお姉ちゃんストーカー?」
「そうそう軽いストーカー
超迷惑してんの」
颯斗のやつ!図に乗りやがって!!!
「もー!後はよろしく」
とその場を逃げた。
何がストーカーよ!
面倒さいやつ!
私はもう一度那月のところに
行くことにした。
「ちょっと!!!坂倉さん」
怖い目つきをした横田さんたちに
呼び止められた。
「同級生かどうか知らないけど
横取りしないでくれる?」
「そんな気はないです」
「どうか知らないけど
後藤課長言ってたよ
あなたのこと」
「あたしのことを?何て?」
「そう!迷惑してるって
存在すら迷惑だって」
存在すら迷惑。。。。。
横田さんの後ろで
クスクスと笑う青山さんに西本さん。
この2人は管理課の人。
「少し課長との距離を開けて
控えめにしてね」
存在すら迷惑
そんなことを他人に言うほど
私のことが嫌いだと言うことは
痛いほどわかった。