復縁する可能性ゼロ%
那月は私が横田さんたちに
囲まれていたのを遠くで見ていたようで
「何か揉め事?」と
聞いて来た。
「後藤課長に近づくなって言われた」
「近づくなと言われてもね
同じ課なんだしねぇ」
「それなのよ
後藤課長も迷惑してるって
存在すら迷惑って」
「どう言うこと?
後藤課長がそんなことを?」
「実はね 他の人には内緒ね」
と昔の経緯を話した。
「嘘!!!元彼?」
「そうなの」
「やりにくくない?」
「超やりにくい」
「うーん 話を聞くと
そこまであんたを嫌うと言うことは
相当な恨みね 思い出さないの?」
「うん」
「これっぽっちも?」と
親指と人差し指を少し間を開けて
私に見せる。
「うん・・・」
那月にはやった方は覚えてないけど
やられた方は忘れられないと言うよね
としみじみと言われた。
そして付け加えるように
「いいなぁ あの課長と
少しでも付き合ってたとか」
と羨む言葉を言った。
「昔だよ?昔」
「でもよ!チュッとか
お手て繋いでとかぁ」
「まぁ。。。付き合ってたから」
「それにその当時はあのイケメン顔に
好きだとか言われちゃったり?」
「まぁ。。。告白されたし」
「自慢してんじゃないわよ!
まさか?まさかの?
最後までしちゃってたり?」
「まぁ。。。付き合ってたし」
「え!!!マジ???
羨ましすぎるよーマジか!!!」
思いっきり肩を叩かれる。
「まさかのお互い初めての相手とか?」
「まぁ。。。そう
そんなところ」
「マジかぁ すごっ!」
バシバシと叩き続けられる。
「那月!いい加減痛いんだけど」
「あっ ごめんごめん
つい興奮しちゃって」
「もう復縁とかないの?」と聞かれ
「ああ無いね復縁する確率ゼロ%」
と答えると「もったいないわね」
なんてガッカリしていた。