復縁する可能性ゼロ%
私と背中と京田さんの身体の距離
ほぼゼロ。
この状況 どうしたらいいの?
変な汗が出てきてしまう。
「あ あのぉ。。。」
「うん?何?」といいながらも
接着したまま。
「京田さんいい匂いしますね」
バカバカ私!
何言ってんの!後悔すでに遅し。
あまりのドキドキ感に
とんでもないことを発してしまった。
「あっ!ごめんごめん
ついつい」
京田さんとの距離がゼロから
30センチに開いた。
「どうぞ座ってください」
と私が席を立ち場所をあけると
京田さんは「ああ ありがとう」
遠慮なく座って検索を始めた。
「どこもないなぁ」
「ヤバイですよね
ファミレスとかならありますけど
送別会ですものね
後でまた探してみます
ありがとうございます
手間を取らせました
仕事始めてください」
「こっちも探してみとくわ」
「すみません」
一駅先にしたらお店はあると思う
うん!きっとあると思う。
今日の業務が終わっても
場所を見つけないと帰れない。
「どう?見つかった?」
「ああ・・・京田さん・・・」
「その様子では見つかってないな」
京田さんはあたし反応から
見つけてないと察したようだ。
「正解です・・・
一駅先も時間的に無理でした」
「そう?オレは見つけたよ」
「ありましたかぁ???」
「あるよ!本気で探せば」
私だって本気で探したけど???
見落としたのかな?
と思っていると
「ふふふ いくらで買う?」
と意地悪そうな顔をして私に言った。