復縁する可能性ゼロ%
【須藤専務との食事の場所は
何時から何処?】
とパソコンのメールで送った。
【東海岸の割烹ナカヨシ 8時】
すぐに返事が来た。
【直接行くから】
ここから一緒に出るところを見られたら
また何を言われるか。。。
【別々に行くのはおかしいだろ?】
【ここから一緒に出てたら
人が噂するんじゃない?】
【別に何とでも言い様があるだろ
中学時代の同級生なんだし】
【近くで待ち合わせよう】
【一緒に出てるのを誰かに
見られたくないわけか?】
【うん】
痛い思いしたくないから。
【京田さんか?】
【違う】
【じゃあ 誰?】
聞かれても言えないよ。
【噂になるのが嫌なの!】
そのメールを見たからなのか
颯斗はテーブルをバンっ!と叩いた。
「課長どうしました?」
音の鳴った瞬間みんな颯斗に注目
そしてそう尋ねたのは主任。
「あっ!ごめん
なんでもない」
【約束は約束だ
ここを19時20分に出る
それまでは自由にしていい】
そんな自己中なメールが届いた。
今日は定時日なのに2時間も
ここで何をしてろって?
「坂倉 今日暇?
飯食いに行かない?」
定時時間が終わって片付けていると
京田さんに声をかけられた。
目の前には颯斗がいて
私がどう答えるのか立ち止まって聞いていた。
「今日はちょっと」
「そうか残念だな
石山さんや柴田さんとご飯行くのに」
そっちの方が楽しい!
専務との颯斗との息苦しい食事より
絶対いい!
「用が終わったら
駆けつけてきてもいいよ
どうせイツメンは長いんだから」
「あっ!そうだね
時間が許せば行きます!
お店だけ教えててくださいね」
「オッケー ラインするわ」
ヨシ!専務との食事を早く切り上げて
そっちに参加しよう!と思って
気分は少し上昇したのだった。