復縁する可能性ゼロ%
つい涙腺が弱って涙が出て
肩を震わせながら泣く私に
周りも興味津々に
「どうするの?」「どうするんだ?」
とみんな言い始めた。
「あたしじゃないんです」
「お前じゃなきゃ誰がやり取りしたんだ?」
「それが分からないから。。。」
「認めろよ!自分の失敗を」
颯斗はあくまでも私の失敗だと言い張る。
「信じてもらえないなら
仕方ないです」
「泣くな オレは坂倉を信じるから
せめてオレだけでも信じてやるから」
と京田さんが優しく声をかけてくれる。
「今から山本木材店に行って
ちゃんと顔を見てお断りしてきます」
「行くならちゃんとアポ取って行けよ」
颯斗の冷たい言葉。
「ついて行こうか?」と言ってくれる
京田さんの優しさとは正反対だ。
山本木材店に連絡を取ると
明日の午後からなら会えると言われたので
アポを取った。
私の頭の中は
【誰が】【どうして】とばかり
駆け巡りたどり着いたのが
横田さんだった。
颯斗を巡っての嫌がらせ?
そう思った私は
横田さんと話をすることにした。
仕事を終え会社のラウンジで
横田さんを待った。
「何?何の用かしら?」
白々しく登場する横田さん。
「あの!
長島邸のことだけど
貴女が色々小細工したでしょ?」
「え?長島邸?
知らないけど?」
「知らないことないよね?
貴女がやらなければ
誰がやるわけ?」
「ちょっと待ちなさいよ!
勝手に決めつけないでよ」
「お願いだからやめてくれない?
何なのよ!」
「それはこっちのセリフよ」
向こうも引く気は全くない。
「話に何ないわ
変な言いがかり付けるのも
いい加減にしてよね」
横田さんは
「馬鹿馬鹿しい!帰るわ!」
と立ち上がった。
「待ってよ!
逃げないでよ」
すぐに追いかけた。