復縁する可能性ゼロ%


更衣室で着替えをしていると
「今日楽しみだね」と
言う声が聞こえてきた。


あ。。。林さんたちだ。


嫌なことを言ってたのは
隣の芝本さんと笠井さん?


こんな声だったっけ?
うーんわかんない。


「これからどこか行くの?」
とみのりさんが声をかけた。


「そう!合コン」


『合コン?』
『合コン?』
私とみのりさんの声が二重奏。


「そんなにびっくりすること?」


「いやいや」


「何なら参加します?
人数足らないんで」
林さんが私たちを誘った。


「あたしは彼氏が居るからパス!
何ならこの子誘ってやって!
募集中だから」
とあたしを突き出す。


「もっ!!!みのりさんっ!
やめてくださいよぉ〜
何を言い出すのかと思えば!」


「ああーいいよ
来る?」


「いいからいいから」
と断った。


林さんたちとは
世間話する程度の関係なのに
話の合わない私が参加してどうなる?
うん?引き立て役の引き立て役?
それは勘弁して!


後でみのりさんが
『行けばあの人たちの仲間の状況が
わかるじゃん』と言った。


「そんな別に探偵ごっこしなくても」


「あんた誰なんだろ?って
興味ありげだったじゃん」


「ですけど」


「やっぱ林グループだったか
女って怖いねぇ 
今でもそう見えないよね
仲良しこよしに見えるのが
ますます怖さを増すね」


「確かに」


女って怖いわ。。。


「横ちゃんナイスじゃん」


「そうでしょ」


「どう言う経路で?」


「知り合いの知り合い」


「末はご婦人様の立場になれるかしら?」


「いいのに当たればねぇ」


そんな声も聞こえてきた
と思えばみのりさんと
バッチリ目が合う。


その目は私と同じことを言いたい目。


「こっちもか?」
「こっちか?」


なにやら横田さんたちも
合コンのようだ。


ますます面白い。


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