復縁する可能性ゼロ%


聞いていると
この声のトーンは青山さんだったかも
うーん確か・・・こんな声だった。


「横ちゃんは黙ってても
男が寄ってくるからいいよねぇ」


「そんなことないよぉ〜」


「あたしたちも頑張らないと!
負けてられないわ」


聞いていて
またみのりさんと目が合う。


「こっちだ」と確信に満ちた目。


横田グループはお粧しして
先に会社を後にしたのだ。


「やっぱりね!」


「横田さんって性格悪すぎますもん
今だから言いますけどね
あたしあの人に八方美人って言われて
殴られましたもん」


「はぁ?ちょっとその話聞かせなさいよ
コーヒーくらい奢るからさ」


私たちは場所を会社の横の
コーヒーショップに移し話の続き。


「京田さんにも
課長にもいい顔してるって?」


「そうなんですよぉ〜
話すだけでもいけないみたいな
だから例の長島邸の件は
横田さんの仕業だと今でも思ってますから」


「あり得ないことはないわねぇ
やりかねないというか」


「でしょ?
陰口言われてても言われて当然!とか
思っちゃうあたしって酷い女ですか?」


「あんたはやられた側だから
そう思うのは当然よ」


「でしょ!でしょ」


話して良かった
1人でも私の気持ちをわかってくれる人がいて。


「話変わるけど
課長とあんた昔何かあった?」


突然話を変えられ
しかも颯斗のことを聞かれ
飲んできたコーヒーを吹きそうになる。


「ゴホッ!
突然何なんですかぁ!」


「険悪ムードがあると思えば
そうでもないような感じにも見えるし」


「まぁ色々とありましたから」


「色々?」


「そう色々」


「聞きたいなぁ〜」


言ってはいけない
付き合ってたなんて。。。





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